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備えるを考える☆防災・防犯・保険

備えるを考える☆防災・防犯・保険

損保の最新状況(2005.5.29NEW)

NEW<2005年3月期決算>NEW
主要損害保険9社(東京海上日動・損保ジャパン・三井住友海上・あいおい損保・日本興亜損保・ニッセイ同和損保・富士火災・共栄火災・日新火災)の2005年3月期決算が5月23日に発表されました。ポイントを以下のとおりまとめてみました。

○保険金支払が、9社合計で7639億円と前期比13・2倍と過去最高を更新~
昨年相次いだ大型台風の上陸によって、自然災害をめぐる保険金の支払いが大幅増加。
これまでの自然災害関係の保険金支払の最高額は、1991年度の6217億円だったが、昨年は台風18号など大型台風が多数上陸したため、家屋や家財の損害を補償する火災保険の保険金支払いが軒並み膨らんだ。なお、新潟や福岡など、地震災害も相次いだが、地震保険は国と共同運営する公的な保険のため、損益への影響はなかった模様。

○最終損益は全社減益となり、9社計で2596億円と前期比18・1%の減少~
各社とも他の保険会社にリスクを転嫁する再保険や、災害発生時に向けて積み立てている異常危険準備金を取り崩すなどして一定の損失を補てん、持ち合い株式の売却や厚生年金基金の代行返上などの特別利益によって、最終損益は減益となったものの、全社かろうじて黒字を確保した。

○売上高に当たる正味収入保険料は、9社合計で前年同期比0.5%減~
9社合計で6兆4958億円となり、三井住友海上以外の8社はいずれも微減だった。主主力の自動車保険が伸び悩んでいる。自動車保険における事故率が下がって優良割引の適用が増えたことなどから、1件あたりの保険料が減ったことなども要因。一方、各社が新市場として注力する、生命保険と損害保険の中間にあたる第三分野保険の傷害保険は6社が増加、3社が減少した。

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2004年11月22日に発表された、主要損保の2004年9月中間期決算の状況です。

          正味収入保険料 自然災害の保険金 保険引受利益 最終利益
東京海上日動      8,648     798      ▲313       31
           (0.1%)    (5.7倍)    ( - )    (▲94.5%)

損保ジャパン      6,335     708      ▲331      105
           (0.6%)    (10.5倍)   ( - )    (▲70.9%)

三井住友海上      6,118     644      ▲237      269
           (1.1%)    (10.2倍)   ( - )    (▲66.0%)

あいおい損保      3,822     210      ▲92        51
           (▲0.8%)   (15.0倍)   ( - )    (▲43.4%)

日本興亜損保      3,393     325      ▲67        71
           (▲0.9%)   (7.7倍)    ( - )    (▲61.2%)

ニッセイ同和      1,482     134      ▲119       18
           (▲0.5%)   (8.3倍)    ( - )    (▲55.9%)

富士火災        1,396      75        ▲7       31
           (▲2.0%)   (6.2倍)    ( - )    (▲35.2%)

共栄火災          785      43       ▲14        6
           (▲2.9%)   (6.1倍)    ( - )    (▲65.5%)

日新火災          680      70       ▲12       ▲6
           (▲3.0%)   (14.0倍)   ( - )    ( - )

*単位億円、▲は赤字。
*カッコ内は前年同期比、▲はマイナス、-は比較不可。

☆ポイント☆
○史上最多の台風上陸により保険金大幅増!
台風による保険金支払いが、昨年の5~15倍となっています。特に、あいおい損保の支払いが15倍となっていることに驚きました。

○収入保険料は減少が多い!
売上高に相当する正味収入保険料は、昨年より減少した会社が多かったようです。全体のほぼ半分を占める自動車保険が保険料の割引競争の激化などで落ち込んだのが響いたようです。でも、東京海上日動、損保ジャパン、三井住友海上の業界トップ3は増加しています。弱肉強食ということでしょうか。

○最終利益は1社以外は、黒字!
収入が減り支払いが増えれば、当然赤字となりますが、保険本業の赤字分を保有株式や不動産などの売却など、資産運用面等で黒字を出しカバーしたようです。その結果、日新火災以外は全て黒字となっています。恐るべき損保!(普段、儲けすぎ?)


<2004年11月24日日経金融新聞>
主要9損保 9月中間ランキング

           総合得点  成長性    効率性    災害耐久力
1位三井住友海上   24点   9点(1.1)   9点(33.5)  6点(40.9)
2位東京海上日動   23点   7点(0.1)  7点(34.1)  9点(59.2)
3位損保ジャパン   22点   8点(0.6)   9点(33.5)  5点(40.0)
4位日本興亜損保   16点   4点(-0.9)  5点(36.8)  7点(42.2)
5位ニッセイ同和   14点   6点(-0.5)  4点(37.0)  4点(39.5)
6位あいおい損保   13点   5点(-0.8)  6点(35.1)  2点(30.8)
7位日新火災海上   11点   1点(-3.0)  2点(38.8)  8点(45.9)
8位富士火災海上   10点   3点(-2.0)  4点(37.0)  3点(34.7)
9位共栄火災海上    5点   2点(-2.9)  1点(39.3)  2点(30.8)

*1位9点~9位1点として算出。
( )内→成長性:正味収入保険料の前年同期比伸び率(%)
効率性:事業費/正味収入保険料(%)
     災害耐久力:異常危険準備金残高/正味収入保険料(%)


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